投資でいちばん後悔しやすいのは、
「最初に間違った銘柄を選んでしまったこと」です。
どれだけ積み立てても、
どれだけ我慢して持ち続けても、
銘柄選択がズレていれば、結果はついてきません。
前の記事で
買う銘柄は「オルカン」でいいと結論を出しました。
ここでは、
なぜそれが“最適解”なのかを、
構造と数字で説明します。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とは何か
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
通称「オルカン」は、
- 世界47か国
- 約2,900社
- 世界の株式時価総額の約85%
をまとめて保有する投資信託です。
大型・中型株で構成され、
世界の株式市場の大部分を丸ごと持つ構造になっています。
さらにこのファンドは、
日本で最大級の規模を持つ投資信託のひとつです。
この「規模」と「構造」が、
オルカンを最適解にしている核心です。
銘柄選択で最も大切なこと
ポイントは以下の2つです。
① コストが低いこと
② 広く分散されていること
この2つが揃って、
自由をつくる投資が実現します。
なぜ「コスト」が重要なのか
資信託の保有にはコストがかかります。
コストとは「信託報酬+売買コスト(隠れコスト)」を指します。
これは、
保有する限り差し引かれ続けます。
つまりコストは、
あなたのリターンを毎日、確実に削り続ける仕組みなのです。
重要なのはこの2点です。
- コストは、相場が上がっても下がっても必ずかかる
- そして、信託報酬だけは買う前から確定している
数字で影響を確認する
投資額100万円、相場を年5%上昇 or 横ばい、信託報酬1.0%と0.1%に設定し、
毎年の評価額を比較します。(※わかりやすくするための簡易計算です)
| 信託報酬 | 相場 | 1年後 | 2年後 | 3年後 | 4年後 | 5年後 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1.00% | 上昇 | 103.95万 | 108.07万 | 112.35万 | 117.91万 | 123.74万 |
| 0.10% | 上昇 | 104.90万 | 110.03万 | 115.42万 | 121.10万 | 127.07万 |
| 1.00% | 横ばい | 99.00万 | 98.01万 | 97.03万 | 96.06万 | 95.10万 |
| 0.10% | 横ばい | 99.90万 | 99.80万 | 99.70万 | 99.60万 | 99.50万 |
同じ相場でも、
信託報酬の違いだけでこれだけの差が生まれました。
規模の大きいファンドほど売買コストも小さくなるため、
信託報酬の低さは、トータルコストの低さの目安になります。
銘柄選択において信託報酬(=コスト)は、
投資家がコントロールできる唯一の要素になります。
だからこそ、
銘柄選択で最も重要なのは「低コスト」なのです。
低コストのファンドとは
同じ投資対象を運用するなら、
かかる手間や費用はほぼ同じです。
同じ費用を集めるならば、
規模が大きいほどコストが小さくなります。
たとえば
年間1億円の費用が必要とした場合、
ファンド規模による信託報酬の差を下記に示します。
| ファンド規模 | 必要な信託報酬率 |
|---|---|
| 100億円 | 1.00% |
| 1,000億円 | 0.10% |
| 1兆円 | 0.01% |
オルカンは日本最大級の規模を持つ投資信託であり、
この構造によって極めて低い信託報酬が実現されています。
なぜ「分散」が必要なのか
分散の本質は、
資本主義の成長を、一滴も漏らさず取り込むこと
です。
どの国が伸びるか。
どの企業が勝つか。
それを当てる必要はありません。
世界経済全体が成長すれば、
その利益をそのまま受け取れる構造を作る。
それが分散です。
分散を効かせるための条件とは
重要なのは、
時価総額荷重平均型のファンドを選ぶことです。
時価総額荷重とは、
企業の大きさに応じて保有割合が決まる仕組みです。
つまり、
- 大きな企業・国ほど多く持つ
- 小さな企業・国ほど少なく持つ
その結果、
大きな企業が自然にポートフォリオの中心となります。
勝った側が、勝手に主役になる仕組みです。
なぜS&P500やFANG+ではなく、オルカンなのか
S&P500やFANG+は、
投資対象を絞っており、集中投資といえます。
近年は米国一強で大きなリターンを生みました。
しかしこの先も
米国一強が続くとは誰も言い切れません。
少しでも不安を感じるならば、
分散に舵を切るのも選択肢に入れましょう。
暴落時にはその不安が拡大し、投げ売りにつながります。
オルカンならば、
勝つ国が変わっても自動で割合が入れ替わります。
だからこそ、
どこが勝つかと考える時間を取られることはありません。
まとめ
銘柄選択で最も大切なのは、この2つです。
- 低コスト
- 広く分散されていること
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、
- 日本最大級の規模で
- 極めて低コスト
- 世界の株式市場の大部分を
- 時価総額に応じて丸ごと保有する
という構造を持っています。
だからこそ、
オルカンが最適解になるのです。
投資を「予測」ではなく、
放っておける仕組みに変える。
正しい方法で行うこと。
その行動が自由をつくる。
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