なぜオルカンが最適なのか ― 銘柄選択で最も大切な2つのこと

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SPY、NASDAQ100、SPYD、日本高配当株。
これまでいくつかの銘柄を経てきました。
そしてどれも結果としては上昇しています。
ただそれは過去の話です。
これから先、30年40年先も持ち続けることができるかと言えば自信がありません。

どれだけ積み立てても、どれだけ持ち続けても、売却時に上昇していなければリターンを得ることはできません。
だからこそ銘柄選択が重要になります。

目次

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とは何か

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
通称「オルカン」は、以下をまとめて保有する投資信託です。

  • 世界47か国
  • 約2,500社
  • 世界の株式時価総額の約85%

大型・中型株で構成され、世界の株式市場の大部分を丸ごと持つ構造になっています。
さらにこのファンドは、純資産総額約12.8兆円と、日本の投資信託で1位の規模です(2026年7月時点)。

この「構造」と「規模」が、オルカンを最適解にしている核心です。

銘柄選択で最も大切なこと

ポイントは以下の2つです。

① コストが低いこと
② 広く分散されていること

この2つが揃って、自由をつくる投資が実現します。

なぜ「コスト」が重要なのか

投資信託の保有にはコストがかかります。
コストとは「信託報酬+売買コスト(隠れコスト)」を指します。

これは、保有する限り差し引かれ続けます。
つまりコストは、あなたのリターンを毎日、確実に削り続ける仕組みなのです。

重要なのはこの2点です。

  • コストは、相場が上がっても下がっても必ずかかる
  • 信託報酬だけは買う前から確定している

数字で影響を確認する

投資額100万円、相場を年5%上昇 or 横ばい、信託報酬1.0%と0.1%に設定し、
毎年の評価額を比較します。(※わかりやすくするための簡易計算です)

信託報酬相場1年後2年後3年後4年後5年後
1.00%上昇103.95万108.06万112.32万116.76万121.37万
0.10%上昇104.90万110.03万115.42万121.07万126.99万
1.00%横ばい99.00万98.01万97.03万96.06万95.10万
0.10%横ばい99.90万99.80万99.70万99.60万99.50万

同じ相場でも、信託報酬の違いだけでこれだけの差が生まれます。
上昇相場なら、5年で約5.6万円の差です。

規模の大きいファンドほど売買コストも小さくなるため、
信託報酬の低さは、トータルコストの低さの目安になります。

毎日確実に削られ、相場が上がっても下がっても必ずかかる。
そのうえで、リターンと違ってコストだけは、買う前から自分で選べます

だからこそ、銘柄選択で最も重要なのは「低コスト」なのです。

では肝心のオルカンはどうか。
信託報酬は年0.05775%(税込)です(2026年7月時点)。
上の表の「0.10%」よりさらに低く、100万円を1年間保有してもコストは約578円。
業界最低水準を更新し続けているファンドです。

低コストのファンドとは

同じ投資対象を運用するなら、かかる手間や費用はほぼ同じです。

同じ費用を集めるならば、規模が大きいほどコスト割合が小さくなります。

たとえば、年間1億円の費用が必要とした場合、ファンド規模による信託報酬の差を下記に示します。

ファンド規模必要な信託報酬率
100億円1.00%
1,000億円0.10%
1兆円0.01%

オルカンは日本で1位の規模を持つ投資信託であり、
この構造によって極めて低い信託報酬が実現されています。

なぜ「分散」が必要なのか

分散が必要な理由として「価格変動(リスク)を小さくするため」と説明されることが多いです。
たしかにセクターや銘柄を増やすことは価格変動を小さくするために有効です。

しかしリスク資産である株式を分散したところで限界があります。
リスクを調整するのは、株式の分散ではなく「リスク資産(投資)と現金の割合」が基本です。
これは「トービンの分離定理」という理論でも裏付けられた考え方で、リスク資産の中身はベストな1つで良いことになります。

▶︎ 関連記事:リスクは銘柄で取らない。「オルカンと現金」が理論的にも最適な理由

では分散の本質とは何か。
それは、資本主義の成長を一滴も漏らさず取り込むこと です。

どの国が伸びても、どの企業が勝っても成長をそのまま受け取れる。
それが分散の目的です。

分散を効かせるための条件とは

重要なのは、時価総額加重平均型のファンドを選ぶことです。

時価総額加重とは、企業の大きさに応じて保有割合が決まる仕組みです。

つまり、

  • 大きな企業・国ほど多く持つ
  • 小さな企業・国ほど少なく持つ

その結果、大きな企業が自然にポートフォリオの中心となります。

勝った側が勝手に主役になる仕組みです。

なぜS&P500やFANG+ではなく、オルカンなのか

S&P500やFANG+は特定の上昇しか拾えません。
覇権を握る国は歴史的に移り変わってきました。
かつての大英帝国、日本のバブル期、そして現在の米国。

米国の強さが今後も続くと信じることができればS&P500でも良いでしょう。
しかし少しでも不安を感じるならば全世界を選ぶのが最適解になります。

特定の国やセクターに集中せず株式市場全体を持つことで、どの国が伸びても自動で反映される。
それがオルカンを選ぶ理由です。

銘柄選択で最も大切なのは、低コストと広い分散の2つです。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)はその両方を満たしています。

投資を予測ではなく、放っておける仕組みに変える。
その行動が自由をつくる。

※信託報酬・純資産総額・構成銘柄数は2026年7月4日時点で運用会社・MSCIの公開情報を確認しています。

▶︎ オルカンの買い方 – 口座準備から実際の買い付けまで –

▶︎ 関連記事:S&P500ではなくオルカンを選ぶ理由

【免責事項】本記事は筆者の体験に基づく情報提供であり、特定の投資商品の購入を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
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