初めての一眼の選び方 スペック表を見る前に決めること

木のテーブルに並べたミラーレス一眼2台と交換レンズ3本、開いた白紙のノートと鉛筆
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フルサイズか、APS-Cか。キヤノンか、ソニーか。
一眼を選び始めると、スペック表の数字を見比べたくなります。

ただ、数字を並べても、どれが自分に合うかは決まりません。
先に決めるのは、どんな場面を残したいか、どんな写真を撮りたいかです。

目次

どんな場面を残したいか、どんな写真を撮りたいか

残したい場面と撮りたい写真を言葉にしましょう。
たとえば次のようなものです。

  • 動き回る子どもをブレずに残したい
  • 人物を背景から浮き立たせて撮りたい
  • 室内や夜の暗い場所で撮りたい
  • 旅先の広い景色を細かいところまで残したい
  • 一眼らしい大きなボケを試したい

いくつ当てはまっても構いません。
場面が決まればボディに、写真が決まればレンズに求めるものが決まります。

残したい場面を撮れるかはボディで決まる

その場面を残せるかは、ボディの性能で決まります。
ピントを外したり、暗いところが黒くつぶれたり、明るいところが白く飛んだりすると、良いレンズを付けてもその場面は残せません。

AF

AF(オートフォーカス)は、ピントを自動で合わせる機能です。
動き回る子どもやスポーツなど、動くものを撮るならAFの性能が要ります。

AFは新しい世代ほど性能が上がっているので、新しめのボディを選びましょう。
メーカーで迷うなら、キヤノンかソニーを選べば間違いありません。

センサーサイズ

暗い場所で撮るなら、センサーは大きいほうが有利です。
フルサイズ、APS-C、マイクロフォーサーズの順に大きく、大きいほど暗いところでもノイズが乗りにくくなります。
光が十分にあって明暗差の激しくない場面なら、センサーサイズの差は縮まります。

画素数

画素数が多いほど、細かいところまで写ります。
写真の一部を切り取って大きくしても、粗くなりにくくなります。
その代わり1枚のデータが大きくなり、カードやパソコンの容量を多く使います。

画素数が少ないとデータは軽くなりますが、切り取ったり大きく印刷したりすると粗さが出やすくなります。
スマホやパソコンの画面で見るだけなら、画素数の差はほとんど分かりません。

マウント

ボディが決まると、使えるレンズも決まります。
レンズを取り付ける部分の規格をマウントといい、メーカーごとに違うからです。

キヤノンのRFマウントには、シグマやタムロンのフルサイズ用レンズが出ていません(2026年9月時点)。
ソニーのEマウントには両社のフルサイズ用レンズがそろっていて、同じ焦点距離でも選択肢が広がります。

どんな写真を撮りたいかでレンズが決まる

写りやボケ、どんな距離感で撮るかはレンズで決まります。

焦点距離

焦点距離の数字が小さい広角は、広い範囲が写ります。
近くのものは大きく、遠くのものは小さく写り、画面の端に行くほど被写体が伸びたように写ります。
広い景色を撮るなら広角です。

焦点距離の数字が大きい望遠は、狭い範囲を大きく写し、背景を引き寄せたように写ります。
ボケも大きくなります。

同じレンズでも、センサーサイズによって写る範囲が変わります。
比べるときは、フルサイズに置き換えた「35mm判換算」の数字を見ましょう。
APS-Cはレンズの数字の約1.5倍(キヤノンは約1.6倍)、マイクロフォーサーズは2倍です。

ボケ

ボケは、焦点距離が長いほど、被写体に近いほど、背景が被写体から離れているほど、F値が小さいほど大きくなります。
F値が小さいレンズは、暗い場所でもノイズが乗りにくくなります。
人物を背景から浮き立たせたいなら、標準から望遠の焦点距離で、F値の小さいレンズを選びましょう。

一眼らしい大きなボケを安く試すなら、フルサイズのキヤノンEOS RPと、標準レンズのRF50mm F1.8 STMの組み合わせがあります。
中古なら、合わせて10万円ほどです(2026年9月時点)。

最短撮影距離

レンズには、それ以上近づくとピントが合わない距離があり、これを最短撮影距離といいます。
この距離が長いレンズだと、手元のものを撮ろうとしてもピントが合わず、意外と不便です。
近くのものも撮りたいなら、この数字が短いレンズを選びましょう。

候補の中から好みで選ぶ

残したい場面を撮れて、撮りたい写真になるボディとレンズまで絞れたら、その中から見た目や大きさで選びましょう。
カメラは趣味の道具なので、見た目で気分が上がることは大切です。

ただし、ボディとレンズの条件は見た目のために譲ってはいけません。
要求される性能を満たさなければ、求める写真が撮れなくなるからです。

買うときに見落としがちな手放すときの値段

撮りたいものが変わったり、新しいボディやレンズを買ったりして、手放すときはいずれ来ます。
そのときの値段は、同じものでも大きく変わります。

シグマの18-50mm F2.8 DC DN Contemporaryは、中身が同じでマウント違いがあります。
カメラのキタムラの買取り最高値は次のとおりでした(2026年9月12日時点)。

マウント買取り最高値
キヤノンRF用45,000円
ソニーE用42,690円
富士フイルムX用36,000円
Lマウント用25,200円

同じレンズでも、富士フイルムX用はキヤノンRF用より2割安くなっています。
対応するボディがもう作られていないLマウント用は、さらに安くなっています。
どのマウントが一番高いかはレンズによって入れ替わりますが、マウントでこれだけの差が出ることがあります。

需要は時期によって変わりますが、何でも撮れるキヤノンとソニーは需要が落ちにくいメーカーです。

もちろん、優先するのは気に入ったものです。
「これを使うのが夢だった」というこだわりがあるなら、それを選んでください。
何となく迷っているくらいなら、キヤノンかソニーを選ぶことをおすすめします。

残したい場面と撮りたい写真を決める理由

残したい場面と撮りたい写真を決めないまま選ぶと、必要な性能を満たさない機種を選びかねません。
奮発して一眼を買ったのに「イメージしてた写真と違う」と残念な思いをするのは、そんなときです。
その瞬間は、もう撮り直せません。
決めて選んだ一台なら、撮りたい写真に近づき、残したい瞬間を残せます。

【免責事項】本記事は筆者の体験に基づく情報提供であり、特定の投資商品の購入を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
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