10日ほど前、maiさんのこのX投稿が話題になりました。
旧NISAは、非課税期間が終わる前に全部売る必要はありません。
何もしなければ、期限が過ぎたあとに特定口座へ移るだけです。
売却の判断基準は、今年の新NISAの枠を新規入金で埋められるかと、銘柄を変えるかの2つだと私は考えます。
売らずに期限を迎えても損はない
旧NISAのうち、一般NISAの非課税期間は購入した年から5年です(つみたてNISAは20年)。
2022年に購入した分は2026年末、2023年に購入した分は2027年末で終わります。
期限までに売却しなければ、翌年の1月1日に新NISAではなく特定口座へ移管されます。
このとき、買値が期限の年の最終取引日の値段に置き換わります。
期限までに増えた分には、通常約20%発生する税金がかかりません。
値下がりした状態で移管され、移管後に値上がりすればたとえ元の買値より低くても値上がりしたとみなされ課税されます。
ただ、ここ5年は相場が好調で、長期投資に向く銘柄なら大きく上がっています。
例えばオルカンの指数(MSCI ACWI、円・配当込み)は、2022年の初めに購入した分でも2倍以上です(2026年10月23日時点)。
ここ5年の相場で値下がりしているなら、期限をどうするかよりも投資対象を見直すときです。
好調なのは2026年現在までの話で、2027年末に期限が来る分の値段は誰にも分かりません。
新規入金でNISA枠を埋められるなら売らない
新NISAの枠は、つみたて投資枠と成長投資枠を合わせて年間360万円です。
新規入金でこの枠を埋められるなら、期限を理由に旧NISAの分を売却する意味はありません。
埋められる見通しが立っているなら、それも同じです。
枠が埋まるなら、旧NISAから入れ替える先が新NISAに無いからです。
そのまま持ち続けるのが、非課税で一番長く持つことになります。
今年の枠が残るなら旧NISAは売却し入れ替える
今年の新NISAの枠を新規入金で埋めきれないなら、埋めきれない分の旧NISAを売却し新NISAへ買い付け注文を入れましょう。
NISA枠を残したまま、旧NISAで持ち続ける意味はありません。
早く入れ替えて期限のことを考えるのは終わりにしましょう。
埋められるか際どいなら、年末までに埋められなかった分だけ旧NISAから入れ替えましょう。
入れ替えるときに大切なのは、値動きがないことです。
旧NISAで売却注文を入れるのと同じ日に、新NISAで買い付け注文を入れます。
そんな買付余力がないという人は手元の貯蓄から出し、売却代金が入ったら貯蓄に戻します。
土日を挟まなければ、貯蓄が減っている期間も短く済みます。
一度に入れ替えられない額なら複数回に分けることで実行できます。
同じ日に売却と買い付けをする限り値動きはないので、分けても問題ありません。
売却には年内の締め切りがあり、入れ替えのための売却と買い付けの注文はそれまでに出します。
例えば楽天証券では、2026年に旧NISAで売却できるのは、国内株式が12月28日までです。
投資信託はファンドごとに締め切りが違い、受け渡しまで6営業日かかるファンドで12月23日までです。
締め切りは、使っている証券会社の案内で確かめてください。
銘柄は一生持ち続けられるものを
NISAは売らずに含み益をふくらませるのが最も恩恵の大きくなる仕組みです。
インデックス投資なら一生持ち続けられる銘柄を選ぶのが大切です。
分配金を出さずに、投資信託内で再投資する銘柄が向いています。
銘柄を変えること、それ自体はかまいません。
ただし、「上がっているから」という理由で変えてはいけません。
上がっているものを追いかけるのは高値掴みを続けることになります。
銘柄を変えるのは、信じるものが変わったときです。
信じるものが変わったなら、期限を待つ必要はありません。
期限前に旧NISAで売却しても、特定口座に移管されてから売却しても、それまでの値上がりに税金はかからないからです。
新NISAの枠が埋まる場合、新しく選んだ銘柄は特定口座で買い付けます。
何を信じるかは人によって違います。
全世界の発展を信じる、今後も死ぬまで米国が最強だと信じきれる、ハイテクや半導体、FANGを信じる、などです。
少し下げたくらいで心が揺らぐ銘柄を選ぶのはやめましょう。
例えば10%の下げを大きいと感じるか小さいと感じるか。
オルカンの指数では、2001年から2025年の25年のうち19年で、年の途中に高値から10%以上下げています。
4年に3年は起きているのですから、10%は少しの下げと言えます。
上がったときに喜ぶのはかまいませんが、毎日値動きを見てしまうなら長期の視点が抜けています。
例えば私は、一国の上昇に賭けるのではなく、世界の発展を信じてオルカンを選んでいます。
以前はS&P500を選んでいましたが、仕組みを知るほどオルカンが向いていると思うようになりました。
旧NISAの期限は、売却を決める理由にはなりません。
売却を決めるのは、今年の新NISAの枠を新規入金で埋められるかと、信じるものが変わったかです。
この2つで決めれば、期限に振り回されず、信じて選んだものを持ち続けられます。
※NISAの制度と楽天証券の締め切りは、2026年10月26日時点の金融庁・楽天証券の公式情報で確認しています。

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