転勤の辞令が出て、気が重い。
私も社会人18年で6回、そのたびに引っ越してきました。
県内の転勤も、県を跨ぐ転勤も経験しています。
それでも今は、地元を離れたことは悪くなかったと言えます。
むしろ、得たものの方が多いと感じています。
「気が重い」の正体は、たぶん街ではない
転勤に消耗が伴うことは、紛れもない事実です。
引っ越し、生活環境・人間関係の変化、ローカルルール。
ただ6回を振り返って気づいたことがあります。
振り返ったときの街の印象を決めるのは、街そのものよりも、そこで過ごした時間のほうだということです。
転勤で気が重いのも、たぶん街ではありません。
新しい場所で、人間関係をまた一から築けるか。
本当の不安はそこにあると思います。
「住めば都」は本当だった
それでも住んでみると、どの街にも良さや面白さがありました。
季節の景色、地域の料理や行事、言葉や習慣の違い。
どれも住んだからこそ見つかったものです。
「住めば都」という言葉は、6回の引っ越しを経た実感として、本当です。
住んだ街は一生使える資産になる

引っ越しても、その街の記憶と情報は消えません。
これが意外なほどに活きます。
先日、出張で新潟県長岡市に行きました。
新潟県内に勤務していた時期があるので、土地勘も、当時の同僚から聞いていた情報もある。
「行ってみたかったごはん屋さん」にも、ようやく行けました。
一緒に行った同僚にお店を紹介したら、喜んでもらえました。
住んでいたからこそ知っていることが、数年越しに活きた出張でした。
再び訪れれば懐かしさを感じられて、知っている情報は思わぬところで役に立つ。
意識はしていなかったものの、住んだ街は資産として蓄積されていました。
たくさん住んだから、住みたい街がわかった
いろんな街に住んで、比較して、私はいま明確に住みたい街があります。
気候、利便性、重視する生活スタイルなど、複数の街を知っているからこそ選べる。
就職前の私は「地元がいい」と考えていました。
あの頃の自分に言うなら、それは少しもったいない。
他の街を知った上で選ぶ地元と、知らずに残る地元は、同じ「地元に住む」でも意味がまったく違うからです。
お金が人生の選択肢を広げてくれるように、住んだ経験も選択肢を広げてくれます。
知らなければ、選べない。
知っているから、選べる。
街は選べなくても、過ごし方は選べる
正直に言えば、どの街もまた住みたい、とまでは言えません。
それでも悪い印象が残っていないのは、その土地を知り、多少なりとも人間関係を築けたからだと思います。
逆に、人間関係がうまくいかなければ、同じ街でも嫌な記憶になっていたはずです。
街そのものは自分では選べません。
でもそこでどう過ごすかは選べます。
私の場合は、前を向いて関わった街ほど、いい記憶として残っています。
気が重いのはたぶん一時のこと。
そこで増えた選択肢は、ずっと残ります。
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