確実に人生の満足度が上がる「返済と支出の最適化」

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社会人1年目に情報商材のローンを抱えていた時期は、お金が貯まりませんでした。
返済が終わった途端に急速に貯まり始めたのを覚えています。
ローンという確定したマイナスがなくなった、その効果は明確でした。

目次

投資より先に、ローンを完済する

ローンの利息は「100%確定したマイナスのリターン」です。
株式投資の期待リターンは不確実ですが、ローンの利息は必ず発生します。

S&P500の長期リターンは、名目ベースで年率およそ10%前後、インフレ調整後の実質ベースで年率6〜7%台と言われています。
しかし毎年そのリターンに収まるわけではありません。
投資家のRyan Detrick氏のデータによると、1950年から2025年の76年間でS&P500が8〜10%のリターンに収まった年はわずか4回、全体の約5%です(出典:X@RyanDetrick)。

(出典:X@RyanDetrick

上がる年も下がる年もある、それが株式の現実です。

株式のリターンが7%あるなら、ローンを組んで投資をした方が良いのでは

「株式のリターンが7%あるなら、ローンを組んで株式投資をした方が良いのでは」という声を耳にします。
これは株式リターンとローンの金利差を利用して金銭的なメリットを取ろうということです。
しかし問題となることは複数あり、簡単にローンを組んだほうが良いとは言えません。

例として、100万円の2%ローンで総額102万円を12ヶ月で返済する場合の毎月の支払いは8.5万円。
以上の条件で代表的な問題点を考えてみましょう。

1.返済可能な金額か
 怪我や病気で働けなくなる、リストラやボーナスカットがあっても返済できるでしょうか。
2.金利上昇
 変動金利であれば金利が上昇した場合に返済額が増えることになります。
3.投資のリターンは毎年確実ではない
 上がる時もあれば下がる時もある。数年間横ばいや下落しても耐えられるでしょうか。
 下落時に株式を売却することは、安値で売却することになり、リターンを押し下げます。
4.借金をするとIQが下がる
 お金に困るとIQが下がるという研究結果があります。
 借金が気がかりで判断を誤る可能性があるということです。
5.上手くいったとしてもリターンは大きくない
 株式のリターンが7%であれば107万円、ローンの支払い102万円、差額の5万円がリターンです。

個人的には、複数の不確定要素を抱えながら得るリターンとしては割に合わないように感じます。
以上のように1つの例ではありますが、株式のリターンは不確実だからこそ、確定した損失を先に削ることが合理的になります。

たとえ金利1〜2%のローンでも、返済してしまえばその後は返済に充てていた分が丸ごと残ります。
キャッシュフローが大きく改善するとともに、心理的なストレスが減少します。
心理的なストレスの減少は想像以上に大きく、借金返済には数字以上のメリットがあると感じます。

無駄な支出を削るのは「無リスク・非課税」のリターン

投資の利益には税金がかかります。
しかし無駄な支出を削って浮いたお金には、税金も手数料もかかりません。

月5,000円の無駄な支出を削ることは、年6万円の純利益が確定することと同じです。
投資でこれだけの利益を安定して出すには、相応の元本とリスクが必要です。

満足度の低い支出を削ることは、最も確実で最も効率のいいリターンです。

節約はするが、ケチにはならない

私個人のことを言えば、特別に節約を意識したわけではありませんでした。
やりたいことにお金を使いたいから、自然と無駄が削れていく。

加えて、ローンを組まないことは意識していました。
一括で払える範囲で買い物をする、どうしても欲しければ払えるまで貯める。
それが貯まる習慣だったのだと思います。

一人での食事は簡素にしていましたが、それは好きなことに予算を割り振るためです。
酒もタバコも興味がなかったので、そこにお金が出ていくことはありませんでした。

節約とケチは違います。
満足度の低い支出を削り、満足度の高い支出に回す。
無理に今を我慢してはいけません。

返済と最適化が、投資の土台になる

ローンがなく、支出が自分の価値観に合っている状態は、それ自体が資産形成の土台です。
余計な支出がなければ投資に回せる金額が増える。
借金がなければ心理的な重りがない。
それだけで投資を始めやすい状態になります。

返済と支出の最適化は地味に見えますが、不確実な相場に頼らない確実な前進です。

ローンを返済すると、返済に充てていた金額がそのまま余裕になります。
入金余力が増えるのは当然ですが、それ以上に心理的な変化が大きい。
毎月必ず出ていく確定した支出がなくなる。
その解放感は、数字では表しにくいものがあります。
実際に返済を終えたとき、生活が明るくなった感覚がありました。
金銭的な余裕と心理的な余裕、その両方を同時に手にできるのが、ローン完済の本当の価値です。

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