下落しても何もしない。それでいい理由

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株価が大きく下がった日、SNSは大騒ぎになります。
証券会社に「いつ株価が戻るのか」という問い合わせがあった、というニュースも目にします。

しかし私はこの記事を書いている今日も基準価額を見ていません。
見なくても困ることがないからです。

下落を見て不安になるようなら、それはインデックス投資の前提を理解していないからです。
前提を理解すれば、日々の基準価額を追うことに意味がないことに気付くでしょう。

目次

前提①:インデックス投資は15年以上の長期で行うもの

インデックス投資は、15年以上先に使うお金を育てるための投資です。

なぜ15年なのか。
過去のデータでは、世界全体の株式(配当込み)はどのタイミングで投資を始めても、15年以上保有すればマイナスになったことがないからです(出典:野村アセットマネジメント・1987年以降のMSCI ACWIによる試算)。

表示されている基準価額は、あなたがそのお金を使う日の値段ではありません。
途中の値段が損益になるのは、途中で売る人だけです。
長期投資だから、今下落していても上昇していても関係のないことです。

前提②:生活のお金と投資のお金は別

投資に回すのは当分使わない余剰資金です。
生活費と生活防衛資金・使用予定のあるお金は、普通預金に置きます。
この仕分けができていれば、株式がいくら下がっても、生活は何も変わりません。

もし下落で不安になる、生活が心配になるなら、それは仕分けが崩れているサインです。
その場合は、現金を増やすことを1番に考えましょう。
積立額を100円に減らして、浮いたお金は全て普通預金に回す。
リスク資産は売りません。
売れば損失の確定、売らなければ何も起きません。
現金が安心できる額まで貯まったら、積立額を戻していけばいいのです。

リスクの量は、銘柄ではなく現金の比率で調整します。
この「オルカンと現金」の組み合わせは、理論的にも裏付けのある形です。

慣れる前は余剰資金でも値動きが気になります。
上昇も下落も気にならない少額で始め、投資を意識しなくなるまで続ける。
それができるようになって初めて投資額を増やすことを考えられるフェーズです。

▶ 関連記事:生活防衛資金とは?投資を始める前に必ず用意しておくべき理由

▶ 関連記事:暴落で後悔しないための「鉄壁の現金戦略」

▶ 関連記事:リスクは銘柄で取らない。「オルカンと現金」が理論的にも最適な理由

前提③:銘柄を選んだ理由を理解している

なぜこの銘柄を選んだのか。
自分の言葉で言えないまま持っていると、下落のニュースがそのまま不安になります。

私の場合はオルカンについてこう言えます。

オルカンは世界経済の成長に賭ける銘柄です。
特定の会社や国ではなく、「未来が今より良くなっていること」に賭けます。
伸びる会社が入れ替わっても、中身は勝手に入れ替わるので、銘柄を選び直す作業も発生しません。

余剰資金で、長期に渡って保有すれば大きく育つはず。
だから直近の下落も上昇も追いかけず、投資を意識しないで生活できます。

インデックス投資に、相場の監視は要りません。
それを理解していれば、下落を不安に感じることは無いのです。

▶ 関連記事:なぜオルカンが最適なのか ― 銘柄選択で最も大切な2つのこと

インデックス投資の前提を理解していれば下落は関係ない

「運用成績が良いのは、亡くなった人と、投資を忘れていた人」という有名な話があります。

私は株式を2014年から保有していますが、2018年頃からの数年間は貯金に集中し、相場も口座も見ていませんでした。
その間にコロナショックも2022年の下落もありましたが、見ていなかったために不安や恐怖は一切ありませんでした。
資産はその数年間も勝手に育っていました。

上昇も下落も、前提を理解した人には「何も起きていない」のと同じなのです。

不安になったら現金を増やす

下落で不安を感じた時にやることは、現金を増やすことです。
不安の正体はたいてい現金の不足だからです。
積立額を100円に落として、貯蓄を最優先にする。

現金を増やしながら、3つの前提を確認します。

そのお金は15年以上先に使うお金か。
生活費や、5年以内に使う予定のあるお金を含んでいないか。
なぜこの銘柄を選んだのか、自分の言葉で言えるか。

使う予定のお金が混ざっていたら、仕分けをやり直します。
含み益が出ているなら、使う分だけ売って、普通預金に確保する。
もともと投資に入れるべきではなかったお金なので、利確をためらう場面ではありません。

含み損なら、貯蓄で作り直す。
それも間に合わないなら、使う時期までに戻ることへの賭けになります。
使う予定のお金を投資に入れるとは、そういうことです。

選んだ理由が「流行っているから」なら、その銘柄が何に賭けているのかを調べましょう。
そのうえで、自分の投資の目的に合っているかを確かめます。
目的に合っていると分かれば、下落しても持ち続ける理由になります。

不安と売ることに、関係はありません。
全部揃っているなら、やることは何もありません。

インデックス投資家は、下落のニュースに反応する必要がありません。
好きなことをしている時間にも、資産形成は勝手に進んでいきます。
それがインデックス投資を選ぶ大きな理由の1つです。

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【免責事項】本記事は筆者の体験に基づく情報提供であり、特定の投資商品の購入を推奨するものではありません。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。
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