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音量を上げても、セリフだけが聞き取れない。
映画で音楽や効果音が大きくなる場面ほど、そうなります。
原因は、セリフが音楽や効果音と同じスピーカーから出ていることです。
セリフを受け持つセンタースピーカーを置くと、セリフだけ音量を上げられるので、音楽が大きくても埋もれません。
センターを置いていなかったころ、セリフが埋もれるのを特に強く感じたのが劇場版『鬼滅の刃』無限列車編です。
セリフが聞き取りにくいのは音楽と同じスピーカーから出るから
映画の音は、セリフを中央のスピーカー用の音(センター)に入れて作られています。
センタースピーカーがないと、この音は左右のスピーカーに混ぜて出されます。
テレビのスピーカーで観るときも同じです。
左右のスピーカーからは、音楽や効果音も出ています。
音量を上げると、セリフも音楽も同じだけ大きくなるので、セリフは埋もれたままです。
ドイツで2,000人以上に聞いた調査では、68%がテレビのセリフを「よく」または「とてもよく」聞き取りにくいと答えています(出典:Fraunhofer IIS)。
原因として挙がったのは、大きな背景音と音楽です。
※リンク先は英語の原文資料。
セリフが埋もれるのは、大きなスピーカーでも変わりません。
私が使っているB&Wの大型スピーカー702 Signatureでも、センターがないと、音楽が大きい場面でセリフが音楽の後ろに引っ込みます。
セリフをセンタースピーカーに分けると埋もれない
センタースピーカーを置くと、テレビの左右に置くフロントスピーカーは音楽と効果音、センターはセリフと、役割が分かれます。
役割が分かれるので、セリフだけを大きくできます。
AVアンプ(テレビや再生機器とスピーカーをつなぐアンプ)の設定で、センターの音量をほかのスピーカーとは別に上げます。
ステレオで作られたテレビ番組や動画も、AVアンプのサウンドモードをドルビーサラウンドなどにすると、セリフはセンターから出ます。
702 Signatureに同じシリーズのセンタースピーカーHTM71 S2を足してから、音楽が大きい場面でもセリフがしっかり前に出るようになりました。
スピーカーかサウンドバーかはどこまで音にこだわるかで決める
テレビや映画の音を手軽に良くするなら、サウンドバーが最適です。
アンプとスピーカーを別々にそろえる必要がなく、スピーカーの配線もいりません。
センターやウーファーが入った機種もあります。
音にこだわりたいなら、スピーカーを組みます。
理由は3つあります。
1つ目は、音楽の広がりです。
音楽を左右に広がる音で聴くには、左右のスピーカーを離して置く必要があります。
サウンドバーは、左右の間隔を本体の幅より広げられません。
2つ目は、大きな音の余裕です。
大きな音をきれいに出す余裕は、スピーカーが大きいほど大きくなります。
3つ目は、組み合わせの自由です。
スピーカー本体も、数も、アンプも好きなように選べて、あとから変えることもできます。
サウンドバーは本体のスピーカーとアンプを変えられず、足せるスピーカーも多くは同じメーカーの専用品です。
最初から全部そろえる必要はありません。
センタースピーカーをつなげるAVアンプを選べば、センターなしで始めて、足りないと感じたときに足せます。
私もアンプと左右のスピーカー、ウーファーのパックから始めて、あとからセンターを足しました。
センターを含むスピーカーのセットで始める方法もあります。
スピーカーを組むなら大きさで選び、センターもフロントとそろえる
大きな音をきれいに出せるかは、スピーカーの大きさで変わります。
低い音まで大きな音量で出すには、大きな箱が要るからです。
B&Wの707 S2は606より上位のモデルですが、箱がひと回り小さく、大きな音を出すには向きません。
606は、音量を上げても音が割れません。
初めて組むなら、大きいほうを選ぶのがおすすめです。
とはいえ707 S2でも、テレビとは比べものにならない音量が出ます。
センターも、フロントと大きさをそろえます。
小さいセンターをフロントに合わせて鳴らすとセンターが無理をし、センターに合わせるとフロントが力を出し切れないからです。
707 S2をセンターにしていたときは、大きな音で無理をしている感じがありました。
同じシリーズのセンタースピーカーから選ぶと、フロントと音色もそろいます(出典:ホームシアターCHANNEL)。
今使っているHTM71 S2は702 Signatureと同じシリーズで箱も大きく、フロントが出し惜しみしている感じはありません。
セリフが聞こえるとストーリーに集中できる
セリフが音楽に埋もれると、聞き取ろうとして耳に意識を持っていかれ、場面やストーリーが入ってきづらくなります。
初めて観るときのその場面は、一度きりです。
セリフを受け持つスピーカーがあれば、聞き取ることに気を取られず、ストーリーに集中できます。

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