高校生のとき、配当金で暮らせたらいいなと思っていました。
働かなくても、お金が入ってくる。
その憧れは社会人になってからも消えませんでした。
高配当株の運用成績は合格点以上でした。
含み益20%超、配当利回りは税引き後で4%、税引き前なら5%。
それでも全て売却する決断をしました。
高配当株を始めた理由
SPYとSPYD、SPYVを保有していた頃、四半期に一度それぞれ1万円前後の分配金(配当)が振り込まれていました。
感じ方は人それぞれですが、個人的な感覚としては何の意味もない金額でした。
旧NISAをSPYDで埋めて試算したとき、600万円で年間30万円という数字は少ないと感じました。
それでも憧れは続いていました。
インデックス投資で資産が数千万円を超えた頃、「インデックスと高配当の二刀流」という考え方を知りました。
実際にやってみようと、150万円を日本高配当株に投入しました。
成績は良かった。でも銘柄を拾うまでが大変だった
日本には米国のような優良な高配当ETF(個別株の詰め合わせパック)が存在しないため、自分で個別株を買い集める必要がありました。
銘柄分析をして選んだ銘柄は増配し、株価も伸びました。
含み益20%超、配当利回り税引き後4%以上。
成績としては申し分ない結果でした。
ただ買うまでが大変でした。
銘柄を選ぶ分析と、買い付けのタイミングを見計らう時間が必要です。
昼休みにYahooファイナンスを確認し、土日は銘柄分析に費やす。
投資が趣味のように、多くの時間的コストを払う必要がありました。
配当金が振り込まれても、嬉しくなかった
多くの時間的コストを払ったうえで、配当金が振り込まれました。
しかし、会社員としての給与収入の前では、配当金は小銭の感覚でした。
やりたいこと、買いたい物があれば、投資に充てる金額を調整することで用意できる。
配当を受け取ってもやることはないため結局再投資に充てる。
再投資するとしても、配当として受け取ることで課税で目減りしインデックス投資にトータルリターンで劣後する。
高配当株でしか実現できないことは1つもありませんでした。
それ以上に嫌だったのが、資産の把握が面倒になることでした。
インデックス投資と高配当株投資を併用すると、証券口座には両方の資産が合算で表示されます。
しかし実態は全く違います。
インデックスは将来取り崩す資産、高配当株は配当をもらうために売らない資産です。
取り崩しで生活を支えるのはインデックス分だけ。
その額がいくらあるかがキーになります。
しかし高配当株の資産額が混在することで、その把握に一手間増える。
含み益がどれだけ膨らんでも、売らない資産は取り崩し計算では意味をなしません。
高配当株の資産額は、ある意味で見掛け倒しでした。
分散の目的を「上昇を拾うこと」に置いたら、オルカン一本がベストだった
分散の目的は、上昇を漏らさず拾うことです。
S&P500であれば米国の上昇しか拾えません。
覇権を握る国は歴史的に移り変わってきました。
一国に集中せず、どの国・どの企業が伸びても反映されるメンテナンスフリーの銘柄がベスト。
それがオルカンを選ぶ理由です。
高配当株は下落幅が小さい言われますが、下落への対策は別の話です。
株式をいくら分散しても、株式である以上下落局面では連動して下がります。
下落対策は、無リスク資産である現金との比率を調整することで行うのがシンプルかつ正しい方法です。
銘柄を増やすことではありません。
オルカンと現金。
この2つだけでポートフォリオは完結します。
資産5,000万円程度であれば、これ以外の選択肢を考える必要はない。
これが実体験をとおして感じた資産形成の答えです。
結局のところ、評価額の大きさが重要です。
評価額が大きければ、下落後も残る額は大きくなります。
資産拡大の効率を考えると、長期になるほどインデックス投資の優位性が際立ちます。
評価額が大きくなるほど、下落への耐性も売却時の余裕も上がります。
配当を受け取り続けるには、その株を手放せません。
どうしても現金が必要になった場面で、配当を失いながら売ることになります。
高配当株はキャピタルゲインを狙いにくい特性があるため、売却額も大きくなりにくい。
「配当を失って、この額か」そういう状況になりかねません。
インデックスは売りたいときに売れ、メンテナンスフリーで生活を変える必要もない。
その合理性が、インデックスを選び続ける理由です。
高配当株を実際に運用したことで、インデックス投資への確信が深まりました。
そして、その答えがインデックス一本でした。
投資に時間を割かない分、入金力に充てる
オルカンに切り替えてから、証券口座をほとんど見なくなりました。
銘柄分析に充てていた時間を趣味や副業に充てることで充実感が上がり、入金力も上がりました。
資産形成期に必要なのは、正しい銘柄を持ち続けることと入金力の両立です。
投資はシンプルにし、本来やるべきことに集中する。
大きく育てた資産の分だけ、選択肢は確実に広がります。
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